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『[読了]』 で検索

2006/01/09(月)

日常

[]TSUNAMI / 高嶋哲夫

某書評用。実はそれほど期待せずに読み始めたのだが、意外に面白く読むことができた。大災害パニック小説というか、日本の防災体制の脆弱さを訴える話。

やはり、規格通りの耐震工法を採用すべきでした。構造部材にもかなり問題があると報告したはずです。しかし、社長はそのまま推し進めた。

なんて旬な台詞も飛び出す。本の刊行は12月15日なので、例の件をどの程度意識したのかは微妙なところ。でも、コレにあわせて話の筋書を変えたとも思えないので、著者にとってはまたしても*1不本意なシンクロかもしれない。

ISBN:4087753549

*1 : 東京を襲う大地震を描いた『M8』刊行後、新潟中越地震やインド洋の大地震が起きたのでした。

2006/01/07(土)

日常

[]13のショック / リチャード・マシスン

せっかくなので全編再読しましたよ。→「13のショック

[][]チェコのマッチラベル / 南陀楼綾繁

ISBN:489444447X

1950年代から60年代にチェコスで印刷されたマッチラベルを集めて並べた本。シンプルで分かりやすくデザインされた絵が、小さな面積の中に配置されている。

社会主義国ならではの宣伝が目立つけれど、その絵柄は眺めていて飽きない。

2006/01/06(金)

日常

[]地を穿つ魔 / ブライアン・ラムレイ

いやあ楽しかった。topicsの「地を穿つ魔」をごらんください。

2006/01/05(木) ちょいと風邪気味

日常

[]フェアリー・フェラーの神技 / マーク・チャドボーン

いい小説だった。「フェアリー・フェラーの神技」を参照。

2006/01/02(月)

日常

[]廃墟ホテル / デイヴィッド・マレル

ホラーだったかどうかは書かないでおこう。

廃墟探検に出かけた一行が体験する恐怖の一夜を描いた小説である。閉鎖されて、まもなく取り壊される予定のホテルに潜入した男女。だが、そこにいたのは一行だけではなかった……。

平板に見えた登場人物の表情が、徐々に浮かび上がってくるドラマが素晴らしい。閉鎖空間での緊張、ホテルの抱えた因縁と惨劇、そして一行が遭遇する暴力と恐怖。それらが絡まり合うクライマックスは実に鮮やか。

ミステリマガジン新刊評用読書はこれにて終了。